塩足村(読み)しおたりむら

日本歴史地名大系 「塩足村」の解説

塩足村
しおたりむら

[現在地名]田主丸町菅原すがわら

筒井つつい村の西、筑後川左岸に位置する。竹野たけの郡の西端にあたる。筑後川沿いにかたの町場がある(上三郡絵図など)。片ノ瀬渡(片瀬船渡)御原みはら本郷ほんごう(現大刀洗町)へ渡し、川幅九〇間、舟一艘(元禄八年「郡中品々寄」県史資料九)幕末の筑後川絵図(木村家蔵)に当村分川岸通二ヵ所六一二間のほか、片ノ瀬町・渡場・高刎などが描かれ、対岸は西原にしはら中島なかじま名・守部もりべ茶屋ちやや(現大刀洗町)。文禄五年(一五九六)小早川秀俊が樋口越前守嫡子掃部・次男九郎右衛門に「片ノ瀬村」などを与えている(星野家伝記)。同村名はその後みえない。慶長一二年(一六〇七)一月一二日、田中吉政は庄屋市蔵を「しほたり村」代官に任命している(「田中吉政印判状」本庄家文書)。なお天文二年(一五三三)発心ほつしん(現久留米市)城主草野鑑直の次男が当地を知行、塩足石見を名乗った。有馬氏入部以降、大庄屋となり、寛延四年(一七五一)塩足宇七郎が退役するまで大庄屋居村であった(「藤原姓草野系図」本庄家文書)。本高は九三石余(元禄国絵図)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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