日本歴史地名大系 「塩野室村」の解説 塩野室村しおのむろむら 栃木県:今市市塩野室村[現在地名]今市市塩野室町北を鬼怒川が東流し、東は小林(こばやし)村。河内(かわち)郡に属する。西境で大谷(だいや)川が鬼怒川に合流する。北西部鬼怒川南岸の芝河原(しばかわら)、その南丘陵上の茅場(かやば)などに小集落がある。南西矢野口(やのくち)村から東部塩野室本郷(ほんごう)を経て北へ、日光北街道の一が通る。本郷から東へ宇都宮道が通り、小林村境で日光街道上徳次郎(かみとくじら)・石那田(いしなだ)村(現宇都宮市)からの道が合する。日光街道からの道は「下野一国」にみえ、鬼怒川沿いにさかのぼり、会津西街道と合する。日光山往古社領六十六郷のなかに「塩室郷」がみえ、桜本(さくらもと)院領(日光山常行三昧堂新造大過去帳)。永禄七年(一五六四)と考えられる八月一九日付の日光山桜本坊の宗安書状(手塚芳昭文書)によれば「塩室桜本坊給分」について、地代官と考えられる式部少輔に、当郷の手塚弾正からの年貢減免の嘆願の了承と、本年貢五貫文の徴収方の確認を伝えている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by