すべて 

塩類土(読み)えんるいど(その他表記)saline soil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩類土」の意味・わかりやすい解説

塩類土
えんるいど
saline soil

乾燥地域内の局地的凹地で起った塩類化作用により,可溶性塩分が多量に集積した土壌型をいう。間帯土壌の一つ。湿潤地域では降雨排水によって土壌からすみやかに流亡する。塩類土にはナトリウム塩類が塩化ナトリウム硫酸ナトリウムなどの形で表層近くに集積している。浅い地下水面から毛管水の上昇によって地表まで運ばれた塩分が,白斑または白色皮殻をつくり,植物はほとんど生育できないので腐植蓄積がみられない。旧ソ連地域でソロンチャク,アメリカで白色アルカリ土と呼ぶ土壌にあたる。ただしアルカリ性は pH8.5以下であまり強くない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

すべて 

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む