ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「間帯土壌」の意味・わかりやすい解説 間帯土壌かんたいどじょうintrazonal soil 間帯性土壌または成帯内性土壌ともいう。土壌の母材に作用する生成因子のうち,凹地や低地の地下水のように局地的条件によって土壌生成を左右する因子が強く働く場合,あるいは母材そのものが気候因子の影響に対して順応を示さずに特殊な土壌型をもたらす場合,いずれも気候,植生の分布と対応した成帯分布を示さない土壌ができる。これらを間帯土壌という。前者の場合は浅い地下水面の存在によってグライ層を生じ,無機質のグライ土壌や泥炭土,黒炭土などの有機質土壌が分類される。また乾燥盆地の塩類土,アルカリ土も間帯土壌に属する。後者には石灰質母材から発達したテラロッサ,レンジナ,火山灰土などがあげられる。その生成様式から明らかなように間帯土壌は成帯土壌が分布している地域内に点状あるいは島状に散在している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by