填詞(読み)てんし

精選版 日本国語大辞典 「填詞」の意味・読み・例文・類語

てん‐し【填詞】

〘名〙 中国古典文学の一ジャンル。唐代に西域からはいった音楽につけてうたった歌詞文学形式として定着したもの。曲によって句数・字数・平仄(ひょうそく)韻脚が定まっており、それにあわせて歌詞を填(う)めて作るところからこの名がある。宋代に大流行し、長編の新しい曲も多く生まれ、宋代を代表する文学となった。詞。詩余長短句
※文芸類纂(1878)〈榊原芳野編〉四「是当時填詞を学びし者あれど」 〔文体明弁‐詩余〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「填詞」の意味・わかりやすい解説

填詞
てんし

」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android