デジタル大辞泉
「詩余」の意味・読み・例文・類語
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し‐よ【詩余】
- 〘 名詞 〙 中国の韻文の一体。詩が変化してできたというところからこの名があり、他に詞、填詞(てんし)、長短句ともいう。もと、中唐のころに移入された西域音楽にあわせてうたったもので、はじめは絶句をもととした短いものであったが、五代、宋にかけて大流行するとともに字数も長く、押韻、平仄も複雑化していった。
- [初出の実例]「詩余は歌詞なり。楽府声詩の変にして、徐陵が玉台、韓渥が香奩(かうれん)の遺体なり」(出典:作詩志彀(1783))
- [その他の文献]〔詩藪‐内編・古体上・雑言〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「詩余」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の詩余の言及
【詞】より
…〈漢文,唐詩,宋詞,元曲〉といわれるように,詞は宋代をもって様式を完成し,この時代の特有な文学としての位置をしめる。詞というほかにいろいろな呼び方があり,詩余,曲子詞,長短句,塡詞,近体楽府(がふ)などともいう。
[形式]
韻文としての詞の形式(句法,押韻法,韻律など)は楽曲に規定される。…
【中国文学】より
…彼らの叙述が政治に対する批判をふくむ点では,中唐期の白居易とその友人たちの作品と同じ流れの続きだといえる。
[詞と宋詩]
唐の末期から五代(10世紀前半)へかけて,韻文の新しいジャンルが起こり,〈[詞]〉(または〈詩余〉)とよばれる。それは妓女がうたう歌謡曲であった。…
※「詩余」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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