ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「境界潤滑」の意味・わかりやすい解説
境界潤滑
きょうかいじゅんかつ
boundary lubrication
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
潤滑油膜が薄くなって流体力学法則の適用ができなくなった潤滑領域をいう.この領域では,油膜の厚さは数分子層ないし数十分子層(10~100 nm)程度であり,凹凸を有する実表面では2面の顕著な直接接触が生じる場合が少なくない.この状態における潤滑性能は,潤滑油の粘性には無関係となり,潤滑剤中の分子の化学的性質などに支配される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…しかし,軸の始動停止時,あるいは低速高荷重の軸受では油膜は十分に発達せず,軸と軸受は接触してしまう。この状態を境界潤滑という。 図2のようなシーソー状に支持された揺動平板と,矢印のように動く平面の間に油がある場合を考えると,ここにも油膜のくさび作用が生じ,圧力が発生する。…
…しかし,摩擦に関する研究の記録が残っているのはルネサンス以降であり,さらに潤滑の問題が科学的に取り扱われるようになったのは産業革命以後のことである。例えば流体潤滑理論の基礎が築かれたのは19世紀末であり,摩擦や境界潤滑の本質が理解されるようになったのは20世紀に入ってからである。摩擦,潤滑の研究は近年とくに盛んになっており,これらの問題を総合的に扱う学問分野をトライボロジーtribologyと呼ぶようになっている。…
※「境界潤滑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新