壁の中の書(読み)カベノナカノフミ

デジタル大辞泉 「壁の中の書」の意味・読み・例文・類語

かべなかふみ

孔子旧宅の壁の中から、秦の始皇帝焚書を避けて隠しておいた書物が漢代に発見されたという「漢書芸文志故事から》「古文尚書」「古文孝経」などの儒学の書物。壁中書へきちゅうしょ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「壁の中の書」の意味・読み・例文・類語

かべ【壁】 の 中(なか)の書(ふみ)

(孔子の旧宅の壁の中から、秦の始皇帝の焚書(ふんしょ)を避けるために隠されていた「古文孝経」「古文尚書」などの書物が漢代に発見されたという「漢書‐芸文志」の故事から) 「古文孝経」「古文尚書」などをいう。また、広く経書など儒学一般の書をいう。
十六夜日記(1279‐82頃)「昔、かべなかよりもとめ出でたりけんふみの名は、今の世の人の子は、夢ばかりも身の上の事とは知らざりけりな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android