壱演(読み)いちえん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「壱演」の解説

壱演 いちえん

803-867 平安時代前期の僧。
延暦(えんりゃく)22年生まれ。真言宗。もと嵯峨(さが)天皇の内舎人(うどねり)。承和(じょうわ)2年薬師寺の戒明(かいみょう)について出家し,翌年真如(しんにょ)に灌頂(かんじょう)をうける。貞観(じょうがん)2年皇太后藤原順子の看病にあたる。6年太政大臣藤原良房の病の平癒に功があり,7年権(ごんの)僧正,奈良超昇寺の座主(ざす)となった。貞観9年7月12日死去。65歳。京都出身。俗名大中臣(おおなかとみの)正棟。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の壱演の言及

【諡】より

… 僧侶の場合の諡には,法名風諡,大師号,国師号などがあった。法名風のものとしては,867年(貞観9)に壱演に慈済と謚したのに始まるが,その数は歴史を通じて数名に過ぎなかった。慈円に賜った慈鎮も,諡である。…

※「壱演」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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