大中臣(読み)おおなかとみ

精選版 日本国語大辞典 「大中臣」の意味・読み・例文・類語

おおなかとみおほなかとみ【大中臣】

  1. 姓氏。本姓は中臣で、神護景雲三年(七六九)、中臣清麻呂信任厚く、その功労によって、称徳天皇より大中臣(朝臣)を賜ったことにはじまる。清麻呂は、正二位右大臣にまでのぼっている。「大中臣」は、清麻呂およびその子孫のみが称することを許されたもので、以後、清麻呂の一流(二門)は、中臣氏の中で嫡流ともいうべき地位を得た。職掌としては、神祇の官人で、代々伊勢祭主を世襲した。江戸時代になって、藤波家名とした。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android