夏油[温泉](読み)げとう

世界大百科事典 第2版の解説

げとう【夏油[温泉]】

岩手県南西部,北上市の夏油川上流にある山峡の温泉。嘉祥年間(848‐851)の発見と伝えられる昔からの名湯で,岳の湯といわれてきた。泉質は含食塩セッコウ泉で,泉温は49~67℃。特殊成分として放射能を含み,1965年国民温泉に指定された。温泉の湧出する河岸一帯には,石灰華の段丘があり,なかでも天狗の湯における石灰華の沈殿は,高さ20m,頂上部径10m,下部径25mにおよび,日本最大の規模で,特別天然記念物に指定されている。

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世界大百科事典内の夏油[温泉]の言及

【温泉華】より

…アメリカのイェローストーン国立公園はさまざまな形の噴泉塔,温泉華の池で有名。日本では岩手県夏油(げとう)温泉の天狗の湯にある高さ20mの石灰華ドーム,石川県岩間温泉の噴泉塔が有名。硫黄を主成分とする湯の華を採集乾燥したものが,温泉地のみやげ品として売られている。…

※「夏油[温泉]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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