夏見御厨・船橋御厨
なつみみくりや・ふなばしみくりや
平安末期よりみえる伊勢内宮の御厨で、現船橋市夏見・宮本・米ヶ崎町・東町・高根町・金杉町一帯に比定される。御厨の称は史料により夏見とも船橋ともみえる。建久三年(一一九二)八月日の伊勢大神宮神領注文(神宮雑書)に夏見御厨とみえ、保延四年(一一三八)建立で代々国司の許可を受ける国免庄であった。給主は内宮一禰宜成長、供祭物は白布二〇反で、別に起請布三〇反を献納している。「神鳳鈔」でも夏見御厨とするが一名船橋御厨とあり、上分布三〇反・口入神主分三〇反、面積二〇〇町。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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