山川 世界史小辞典 改訂新版 「外典・偽典」の解説
外典・偽典(がいてん・ぎてん)
apocrypha, pseudepigrapha
外典は旧約聖書,新約聖書の正典に近く,有益だが,正典と認められていない文書。旧約外典の「マカベア書」など13文書はカトリックでは正典に準じ,聖書に含められる。新約外典はさまざまな使徒の福音書,教父書簡など。偽典は外典よりも劣るが,価値ありとされるもの。紀元前後ユダヤなどで書かれ,黙示的な内容のものが多い。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報