外原村(読み)とのばらむら

日本歴史地名大系 「外原村」の解説

外原村
とのばらむら

[現在地名]蒲生町外原

宮川みやがわ村の北東、平野部に位置する小村落。集落内を八日市と甲賀郡下田しもだ(現甲西町)とを結ぶ道が走る。弘安(一二七八―八八)頃と思われる散位成宣奉書(山部神社文書)に「市子本庄殿原井」がみえ、当地八幡神社の永徳元年(一三八一)三月一三日銘の懸仏には「蒲生上郡殿原」とある。天正一九年(一五九一)豊臣秀吉は殿原村高二七六石余などを伊勢津城主富田知信に与え(同年四月二六日「知行目録」富田文書)、慶長七年(一六〇二)には当村高二八二石などが旗本一色氏に与えられた(東京大学史料編纂所所蔵文書)。寛永二年(一六二五)仁正寺藩領となり、同藩領で幕末に至る。


外原村
そどはらむら

[現在地名]中島町外原

むしヶ峰の南麓に位置し、日用ひよう川支流の河岸段丘上に開けた村。東は土川つちかわ村、西は羽咋はくい町居まちい(現富来町)伝承では北の山戸田やまとだ村の開拓分村で、村名の外原もこれに由来するという。正保郷帳では高二四二石余、田方一四町九反余・畑方一町一反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印(田辺文書)によれば高二五七石、免四ツ、小物成は山役一〇六匁・苦竹役一匁、鳥役二匁(出来)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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