多久和村(読み)たくわむら

日本歴史地名大系 「多久和村」の解説

多久和村
たくわむら

[現在地名]三刀屋町多久和

三刀屋川の支流飯石川沿いに位置し、東は上熊谷かみぐまたに村、南は六重むえ村。古代から開けた所で、縄文時代後期の宮田みやた遺跡や自然の巨石を神体とする飯石神社中世の多久和城跡などがある。地名の由来は当地に鎮座する飯石神社境内社託和たくわ神社によるといわれる。託和は中世に至って多久和の字が宛てられ、近隣の村々を含む郷名になった。多久和郷は佐々木家文書や「雲陽軍実記」などによれば、応仁二年(一四六八)頃から元亀元年(一五七〇)までは尼子氏の所領で、その後毛利氏の手に移った(→飯石庄・多久和郷

正保国絵図に村名がみえる。元禄十年出雲国郷帳では高六九一石余、寛文四年(一六六四)の本田高六六七石余・新田高三石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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