多久比礼志神社(読み)たくひれしじんじや

日本歴史地名大系 「多久比礼志神社」の解説

多久比礼志神社
たくひれしじんじや

[現在地名]大沢野町塩

新婦(しんぷ)大橋の南東にあり、「延喜式」神名帳婦負(ねい)郡七社の一つとされる。祭神は彦火火出見命・豊玉姫命・塩土翁。旧郷社。伝承では白鳳頃に林弥鹿岐という者が神通川を舟でさかのぼり笹津(ささづ)に着船したとき、一人の老翁が現れて塩水のでる池を教えてくれた。薪を集めて焼いてみると立派な塩ができた。そこで老翁が神であったことを知り、宮を造って祀ったという(特選神名牒)。しかし「神社覈録」には「祭神在所等詳ならず」とある。神社名は「万葉集」にみえる「栲領巾」の語の用例からみて、その織布神が神格化されたと考えられ(越中神社誌料)、塩水湧出と結び付いていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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