多極共存型デモクラシー(読み)たきょくきょうぞんがたデモクラシー(その他表記)consociational democracy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多極共存型デモクラシー」の意味・わかりやすい解説

多極共存型デモクラシー
たきょくきょうぞんがたデモクラシー
consociational democracy

ヨーロッパの多元社会で実施されている安定したデモクラシーの一形態。 A.レイプハルトはスイスオランダなどの事例を用いてこの概念をつくった。社会が言語宗教人種などで断片化し,明確な亀裂によって社会的・文化的に分けられていても各分野の指導者は協同的な姿勢行動によって,安定したデモクラシーが維持されうるとした。特徴として,(1) 大連合形成,(2) 相互拒否権の存在,(3) 比例原理の導入があげられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android