多死社会(読み)たししゃかい

共同通信ニュース用語解説 「多死社会」の解説

多死社会

国の統計によると、日本では1960~70年代は年間150万~200万人ほどの子どもが生まれ、亡くなるのは70万人前後だったが、2000年代半ばに出生数と死者数が逆転。昨年は新型コロナウイルス禍の影響もあって、出生数が約81万人にとどまる一方、死者数は戦後最多の約144万人となった。2000年から10年間は80%超の人が病院診療所で亡くなっていたが、近年自宅介護施設割合が徐々に増加。昨年は病院などが67・4%、自宅が17・2%、介護施設が13・5%だった。

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知恵蔵mini 「多死社会」の解説

多死社会

高齢者の増加により死亡者数が非常に多くなり、人口が少なくなっていく社会形態のこと。超高齢化社会の次に訪れる社会と位置づけられる。1980年頃までの日本では、人口が増加しても死亡数はあまり増えなかったが、以後は高齢化による死亡数の増加が加速している。2005年には死亡数が出生数を上回り、12年頃から30年間ほどは、死亡数が急増し多死社会の状態が続く。第1次ベビーブームによる「団塊世代」が高齢に伴い死亡するピークと考えられる38年には、年間死亡数が170万人となり、年間出生数は70~80万人にまで落ち込む(年間100万人程度の人口減少が起こる)と推計されている。

(2014-8-25)

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