多陀寺(読み)ただじ

日本歴史地名大系 「多陀寺」の解説

多陀寺
ただじ

[現在地名]浜田市生湯町

高野山真言宗に属する古刹で、亀甲山と号する。本尊秘仏の十一面観音。寺伝によれば、空海とともに渡唐したという僧流世が大同元年(八〇六)に開いたと伝える。本堂の後ろにある熊野権現も同三年に祀られたというが、本来は修験の場であったと思われる。稲荷社も勧請され、同社の初午祭は近在の人々で賑わう。浄土宗第三世然阿良忠も若年の頃当寺で修行するなど当時の教学の中心であった(那賀郡史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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