夜雨(読み)ヨサメ

精選版 日本国語大辞典 「夜雨」の意味・読み・例文・類語

や‐う【夜雨】

  1. 〘 名詞 〙 夜降る雨。よさめ。
    1. [初出の実例]「晩節商天朔気侵、厳霜夜雨変秋林」(出典文華秀麗集(818)下・神泉苑九日落葉篇〈巨勢識人〉)
    2. 「杜鵑初て夜雨に叫ぶ」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三一)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐水檻遣心詩〕

よ‐さめ【夜雨】

  1. 〘 名詞 〙 夜間に降る雨。夜の雨。やう。
    1. [初出の実例]「村雨の、古屋の軒の板庇、目覚ます程の夜雨や管絃の障りなるらん」(出典:大観本謡曲・絃上(1506頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「夜雨」の読み・字形・画数・意味

【夜雨】やう

夜の雨。唐・李商隠〔夜雨、北(妻)に寄す〕詩 君、歸を問ふも、未だらず 巴山の夜雨、秋池に漲(みなぎ)る

字通「夜」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android