大中神社(読み)おおなかじんじや

日本歴史地名大系 「大中神社」の解説

大中神社
おおなかじんじや

[現在地名]里美村大中 宿上

里川の西側の山麓に位置する。祭神は大己貴命、配祀少彦名命。旧村社。明治維新前は大宮おおみや大明神と称した。

創立は社伝によると大同二年(八〇七)一一月一五日とも、また源義家が奥羽追討の際、通称館籠地たてこもりちの字小森こもりに大宮大明神を建立し、戦勝を祈願したともいう。境内には別当寺である真言宗隆真りゆうしん院があったが、応永元年(一三九四)火災となり神社も類焼。正長元年(一四二八)大明神は東側の滝沢たきざわ山に移された。隆真院については開基帳(彰考館蔵)に「応永元年俊惣法印中興開山」とあり、焼失後現在の大中神社境内に移ったが、寛文六年(一六六六)の藩の寺社改革で僧侶の女犯を理由に破却された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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