日本歴史地名大系 「大乃己所神社」の解説 大乃己所神社おおのこそじんじや 三重県:津市北郊地区大古曾村大乃己所神社[現在地名]津市一身田大古曾一身田大古曾(いしんでんおおごそ)の西南の丘陵地、十郎山(じゆうろやま)にある。祭神は大物主神ほか一六神、旧村社。「延喜式」神名帳の「奄芸郡十三座並小」のなかに大乃己所神社とある。この式内社を「三国地志」は大古曾村に坐すとみて、大梵天王と俗称されて天王・明神・稲荷・八幡の四座を祀ると記しているが、どこに比定するかについては諸説がある。「神鳳鈔」に「二宮大古曾御厨八十丁、各三石」とある地名からでた社名として、度会延経の「神名帳考証」や「五鈴遺響」など、大古曾村の当社とする説をなすものが多いが、御巫清直の「伊勢式内神社録」は中野(なかの)村の大梵天王社を比定している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by