大代古墳(読み)おおしろこふん

日本歴史地名大系 「大代古墳」の解説

大代古墳
おおしろこふん

[現在地名]鳴門市大津町大代

讃岐山脈から派生する尾根上に築かれた前方後円墳。県史跡。北側に円墳の二号墳、南側に三号墳、東の尾根上に箱式石棺が点在する。当初未認知の古墳であったが、平成一二年(二〇〇〇)の調査により、墳丘全長五四メートル、後円部南北径三一メートル、同東西径四五メートル、前方部長二三メートルの前方後円墳であることが判明した。墳丘には葺石と円筒埴輪列を伴う。主体部は結晶片岩の板石を用いた竪穴式石室で、内部に長持形石棺を収めていた。刳抜式石棺は県下で唯一のものであり、香川県さぬき市の山で産出する凝灰岩を用いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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