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長持形石棺 ながもちがたせっかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

長持形石棺
ながもちがたせっかん

の一種。底面の石と側面の石とふた石の6枚を組合せてつくられている。ふたと底は側壁より外にはみ出しており,ふたと身には棒状突起がある。全体の形が長持に似ているのでこの名がある。竪穴式石室の中に収納されているものと,そのまま直接埋葬されているものがある。古墳時代中期の天皇陵古墳や各地の最有力首長の埋葬に採用された傾向がある。

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デジタル大辞泉の解説

ながもちがた‐せっかん〔‐セキクワン〕【長持形石棺】

底・側・蓋(ふた)を石板で組み合わせて作った5世紀の石棺。運搬用のをかける突起を作り出してある。

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大辞林 第三版の解説

ながもちがたせっかん【長持形石棺】

板状の石を組み合わせて長持の形に作った石棺。古墳中期に盛行し、壮大な墳墓から発見される例が多い。 → 石棺

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世界大百科事典内の長持形石棺の言及

【石棺】より

…形態はいずれも木棺をまねたものと考えられているが,前・中期の刳抜式石棺は割竹形石棺,舟形石棺と呼ばれ,熊本,香川,島根,福井,群馬など各地で製作された。他方,組合せ式では長持形石棺が代表で,おもに兵庫県南部に産する〈竜山石(たつやまいし)〉と呼ばれる流紋岩質凝灰岩で製作され,畿内とその周辺を中心に用いられた。いずれもほとんどが大型古墳に使われたものであるが,とくに長持形石棺は当時の大王陵をはじめとする巨大な前方後円墳に採用され,まさに〈大王の棺〉といった性格が強い。…

※「長持形石棺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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