大住郷(読み)おおすみごう

日本歴史地名大系 「大住郷」の解説

大住郷
おおすみごう

和名抄」高山寺本・刊本ともに訓を欠く。「日本地理志料」は「本居氏曰昔在大隅薩摩隼人、来朝廷、留京畿、子孫相承、世供其職事見隼人司式、此即大隅隼人所居」と記す。「日本書紀」天武天皇一四年六月条に大隅直が忌寸の姓を与えられた記事があり、正倉院文書の隼人計帳は当郷のものとされ、大住忌寸足人・大住忌寸山守の名がみえる。

奈良時代には大隅と薩摩の隼人が番上することが多かったが、平安時代には遠来の隼人の番上は減じ、その欠員は京畿に住む隼人によって補充されることになる。このようにして大住郷の隼人と朝廷との関係が深まり、やがて大住郷には隼人司領が成立している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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