…寛永年間(1624‐44)は彼の全盛期で,花は池坊といわれるほどに,いけばなにおける池坊の指導的地位を確立した。2世専好には門人も多く,大住院以信,高田安立坊周玉,桑原富春軒仙渓,十一屋太右衛門らがいて,池坊を支えていた。なかでも大住院以信の花は花材を駆使した奔放で変幻自在な妙味をもち,すぐれた技巧の作風であった。…
…元禄期の井原西鶴が,〈立花は宮,御門跡がたの手業なり〉とし,近年は町人たちが立花を習い覚えて,接木の椿の枝をもぎとったり,鉢植えのウメモドキをひき切り,霊地の荷葉を折ったり,神山の杉を取り寄せたりするわがままのふるまいは,〈草木心なきにしもあらず,花のうらみも深かるべし,是只一日のながめ,世のつひえなり〉と,この立花流行を批判するほどのものであった。こうした立花の盛行期には多くの立花師たちが輩出し,大住院以信,高田安立坊周玉,桑原富春軒仙渓など専好の門人たちが活躍した。出版活動としての立花の教導書の刊行や立花図の作品集的刊行も多く,十一屋太右衛門による《立花(りつか)大全》や,富春軒による《立華時勢粧(りつかいまようすがた)》をはじめ,立花愛好者たちの需要にこたえた刊本が数多く出版されている。…
※「大住院以信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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