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大住院以信 だいじゅういん いしん

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

大住院以信 だいじゅういん-いしん

1605-1696 江戸時代前期の僧,華道家。
慶長10年生まれ。京都本能寺の塔頭(たっちゅう)高俊院4世。2代池坊専好に師事し,名人と称される。江戸で諸大名に立花をおしえ,京都にもどるが,池坊派から異端視され,ふたたび江戸で活動した。その作品は「大住院立華砂之物図」におさめられている。元禄(げんろく)9年9月18日死去。92歳。号は日甫。

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朝日日本歴史人物事典の解説

大住院以信

没年:元禄9(1696)
生年:慶長12(1607)
江戸前期の僧。名人立花師と称された。京都本能寺の塔頭高俊院4世で,日甫上人と敬称される。14代池坊専好に師事し,秘伝書2巻を伝授された。専好の嗣専存に対して「義不是」あっての江戸在住時には,諸大名家などの屋敷に召されて花を立てた。その立花(花瓶に立てる),半胴(丸型の器に立てる),砂物(深鉢・水盤に取り組む)の花形絵が『立花図式』として上梓されている。元禄の時代にふさわしい,華美で艶やかな,自己主張の強い,即興性のある花であった。寛文3(1663)年本能寺開山二百年忌には,「真の高さ二間二尺,横六間二尺」の壮大な松一色の砂物を取り組み,展観。この大作品を幸田露伴は「さばかりのものをこころのまゝに立つるは,胸闊く枝長けたるにあらでは能し難き」と小論『一瓶の中』で評した。<参考文献>森谷尅久「立花の大成」(『いけばな美術全集』4巻)

(岡田幸三)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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大辞林 第三版の解説

だいじゅういんいしん【大住院以信】

1607~1696) 京都の本能寺の僧。二代池坊専好の門弟。僧名、日甫。師を超える立花たてはなの名人と評され、江戸前期に江戸と京都で活躍。没後、立花は急速に衰退した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大住院以信
だいじゅういんいしん
(1607―1696)

江戸初期の立花の名手。京都本能寺の塔頭(たっちゅう)、高俊院(こうしゅんいん)4世、日甫上人(にっぽしょうにん)ともいう。池坊(いけのぼう)専好に学び門人随一といわれた。『槐記(かいき)』に「古今ノ精微ヲ尽シテモハヤ上ナキニナリタリ」と記され、多彩にして華麗な作品は『大住院立華砂之物図』に51瓶が収録されている。自由奔放な作風のゆえに池坊から異端視され、1652年(承応1)江戸に下り諸大名にいけ花を教授した。本能寺開山二百年忌の作品、高さ二間二尺(約4.2メートル)、横六間二尺(約11.5メートル)の砂の物の大立花は有名。[北條明直]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内の大住院以信の言及

【池坊】より

…寛永年間(1624‐44)は彼の全盛期で,花は池坊といわれるほどに,いけばなにおける池坊の指導的地位を確立した。2世専好には門人も多く,大住院以信,高田安立坊周玉,桑原富春軒仙渓,十一屋太右衛門らがいて,池坊を支えていた。なかでも大住院以信の花は花材を駆使した奔放で変幻自在な妙味をもち,すぐれた技巧の作風であった。…

【いけばな】より

…元禄期の井原西鶴が,〈立花は宮,御門跡がたの手業なり〉とし,近年は町人たちが立花を習い覚えて,接木の椿の枝をもぎとったり,鉢植えのウメモドキをひき切り,霊地の荷葉を折ったり,神山の杉を取り寄せたりするわがままのふるまいは,〈草木心なきにしもあらず,花のうらみも深かるべし,是只一日のながめ,世のつひえなり〉と,この立花流行を批判するほどのものであった。こうした立花の盛行期には多くの立花師たちが輩出し,大住院以信,高田安立坊周玉,桑原富春軒仙渓など専好の門人たちが活躍した。出版活動としての立花の教導書の刊行や立花図の作品集的刊行も多く,十一屋太右衛門による《立花(りつか)大全》や,富春軒による《立華時勢粧(りつかいまようすがた)》をはじめ,立花愛好者たちの需要にこたえた刊本が数多く出版されている。…

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