大俗(読み)ダイゾク

デジタル大辞泉 「大俗」の意味・読み・例文・類語

だい‐ぞく【大俗】

僧でない世俗の人。
「―の身で、そのやうな事がなるものか」〈虎明狂・花子
非常に俗っぽいこと。
「こんな手妻のきいた料理よりか、やっぱり―に葱の白根と鴨沢山に」〈滑・続膝栗毛・一一

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精選版 日本国語大辞典 「大俗」の意味・読み・例文・類語

だい‐ぞく【大俗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 僧籍にある人に対して、全くの俗人。純粋に世俗の人。俗人を強めた語。
    1. [初出の実例]「われわれのやうなる大俗も、二親の日卯未又夏しやうちんなととて仕候」(出典:結城氏新法度(1556)八七条)
  3. ( 形動 ) 非常に世俗的であること。きわめて卑俗であること。また、そのさま。俗悪。
    1. [初出の実例]「こんな手妻のきいた料理よりか、やっぱり大俗(ダイゾク)に葱の白根と鴨沢山にこってりと煮たやつが」(出典滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)一一)

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