大刀洗川(読み)たちあらいがわ

日本歴史地名大系 「大刀洗川」の解説

大刀洗川
たちあらいがわ

筑後川水系の支流で、一級河川。朝倉あさくら三輪みわ町の高上たこえ地区を源とし、三井郡大刀洗町西部を南流、同郡北野きたの町と小郡市・久留米市との境界にほぼ沿いながら途中で支流の石原いしはら川・小池こいけ川を合せて南西に流れ、久留米市みやじん大杜おおと付近で本川に合流する。河川延長一三・一キロ。河川名の由来は、延文四年(一三五九)の合戦で菊池武光大保原おおほはら小郡原おごおりばるで少弐・大友大軍を破り、ついで敗走する大友勢を山隈原やまぐまばるに追撃して小川を渡り、そこで大刀を洗ったことによるという(大刀洗町史)。大刀洗町山隈に菊池渡きくちわたりという字名がある。大刀洗公園に武光の銅像が建つ。正保四年(一六四七)の大小道之帳によれば、本郷ほんごう町より筑前国境の乙隈おとぐま(現小郡市)までの小道筋にあたり、「太刀洗川渡り」では広さ三間・深さ五寸であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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