大助郷(読み)おおすけごう

精選版 日本国語大辞典 「大助郷」の意味・読み・例文・類語

おお‐すけごう おほすけガウ【大助郷】

〘名〙 江戸時代、享保一〇年(一七二五)までに東海道中山道日光街道などにおかれた助郷。加助郷と似た機能をもつものや、定助郷に転化したものもある。〔地方凡例録(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「大助郷」の解説

大助郷
おおすけごう

江戸時代,定助郷以外に人馬提供義務を課された宿の近郊農村,およびその人馬役。1694年(元禄7)東海道などでは助郷は定助郷・大助郷に区別され,定助郷には宿駅の近郊農村が,大助郷にはそれより若干遠方の村が指定された。人馬の徴発形態は宿人馬,定助郷,大助郷の順だが,輸送量増加にともない定助郷と同様に徴発された。1725年(享保10)の全国的な助郷の組替えにより,主要街道の大助郷の名称はほとんど廃止され,定助郷に統一された。大助郷に指定されていた村の負担は,これにより以前より増した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android