大原今城(読み)おおはらのいまき

改訂新版 世界大百科事典 「大原今城」の意味・わかりやすい解説

大原今城 (おおはらのいまき)

奈良時代の貴族,万葉歌人。生没年不詳。はじめ今城王といったが,のち大原真人を賜る。母は大伴郎女大伴坂上郎女)という。兵部少丞・上総大掾・兵部大丞をへて,757年(天平宝字1)従五位下となる。ついで治部少輔・左少弁。756年以後のあるとき,原因は不明だが無位となり,771年(宝亀2)本位従五位上に復され,兵部少輔となる。《万葉集》に作歌が9首見え,大伴家持としばしば宴をともにした。748年(天平20)彼の戸口奴婢東大寺に売却している。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大原今城」の解説

大原今城 おおはらの-いまき

?-? 奈良時代の官吏
父は穂積(ほづみ)親王。母は大伴郎女(いらつめ)。天平勝宝(てんぴょうしょうほう)9年(757)従五位下となり,治部少輔(じぶのしょう),左少弁,上野守(こうずけのかみ)を歴任藤原仲麻呂の乱ののち官位をうばわれるが,宝亀(ほうき)2年従五位上に復し,兵部(ひょうぶの)少輔,翌年駿河守(するがのかみ)となる。「万葉集」の歌から大伴家持との親交がうかがえる。今城王,大原今木ともいう。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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