大友御供田村(読み)おおともごくでんむら

日本歴史地名大系 「大友御供田村」の解説

大友御供田村
おおともごくでんむら

[現在地名]金沢市御供田町ごくでんまち

大友村の北に位置し、西は戸水とみず村。戸水極田村とも称された。文亀元年(一五〇一)八月一五日の南禅寺寺領目録(南禅寺文書)に「府南大友御供田」とみえ、京都南禅寺領であった。当地内には白山宮または加賀国総社府南ふなみ社の御供田が設けられていたと想定されている。正保郷帳には御供田村とみえ、高四一五石余、田方二五町三反余・畑方二町三反余で、水損所であった。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高四二七石、免六ツ三歩で、野役五匁の小物成があった(三箇国高物成帳)。寛文年間の家高数六・百姓数一一(高免付給人帳)。金沢町の油屋三人が鞍月くらつき用水を引込んで設けていた製油用水車の撤去を、万治四年(一六六一)北広岡きたひろおか村などとともに改作奉行に願出た同用水水下一三ヵ村の一つであった(国事雑抄)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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