大名題・大名代(読み)おおなだい

精選版 日本国語大辞典 「大名題・大名代」の意味・読み・例文・類語

おお‐なだい おほ‥【大名題・大名代】

〘名〙
① 江戸時代の歌舞伎で、一日を通しての狂言題名。→小名題
戯場訓蒙図彙(1803)二「彼げいしゃなる者二人、台上に立て時々の狂言、大名題・小名題・役割等をかけ合によみ上る也」
滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)上「大名題(オホナデヘ)の上に鶴が銀杏を咥て居る」
③ 歌舞伎俳優のうち、大幹部の称。幹部俳優。
※江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七「中村座に五代目団十郎、二代目八百蔵、初代秀鶴等の大名代(オホナダイ)を揃へて」
相手が驚くようなおおげさな事柄
※滑稽本・和合人(1823‐44)二「相手をあまく見れば、大名題ばかりをならべおどしかけ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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