大垣の刑(読み)おおがきのけい

精選版 日本国語大辞典 「大垣の刑」の意味・読み・例文・類語

おおがき【大垣】 の 刑(けい)

近世、奈良興福寺で、神鹿僧侶を殺した重罪の者に対する死刑刑名は、中世における大垣廻という処刑手続に由来する。刑は斬首刑のほか、石打刑などがあった。
※浄瑠璃・三社託宣由来(1678)四「かすがの里の法として鹿を殺せし科人(とがにん)をば、大がきのけいとて興福寺の楼門の前に、刑の屋(や)を立大がきをゆひまはし、石をもって打ころし其鹿ともろ共に、一つ塚へはうふるなる野辺の送りぞあはれなる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android