大垣の刑(読み)おおがきのけい

精選版 日本国語大辞典 「大垣の刑」の意味・読み・例文・類語

おおがき【大垣】 の 刑(けい)

  1. 近世、奈良興福寺で、神鹿僧侶を殺した重罪の者に対する死刑刑名は、中世における大垣廻という処刑手続に由来する。刑は斬首刑のほか、石打刑などがあった。
    1. [初出の実例]「かすがの里の法として鹿を殺せし科人(とがにん)をば、大がきのけいとて興福寺の楼門の前に、刑の屋(や)を立大がきをゆひまはし、石をもって打ころし其鹿ともろ共に、一つ塚へはうふるなる野辺の送りぞあはれなる」(出典:浄瑠璃・三社託宣由来(1678)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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