大塚甲山(読み)オオツカ コウザン

20世紀日本人名事典 「大塚甲山」の解説

大塚 甲山
オオツカ コウザン

明治期の詩人,俳人,歌人



生年
明治13(1880)年1月1日

没年
明治44(1911)年6月7日

出生地
青森県上北郡上野村(現・上北町)

本名
大塚 寿助

学歴〔年〕
簡易小卒

経歴
明治30年頃から「小文庫」などに俳句を投稿し、35年に上京して森鷗外、坪内逍遙らに支持され、江渡狄嶺主宰合宿所精神窟に入る。日露戦争開戦の37年「平民新聞」の非戦論に共鳴し、社会主義協会に参加し、反戦詩「今はの写し絵」などを発表。38年帰郷し村役場などに勤務。詩約1000篇、俳句10000余、短歌2400首余のほか、紀行随筆も残した。戦後“日露戦争当時の反戦詩人”“明治社会主義詩人”などとして再評価された。編著に「明治新俳句集」「芭蕉俳句全集」「一茶俳句全集」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大塚甲山」の解説

大塚甲山 おおつか-こうざん

1880-1911 明治時代の詩人。
明治13年1月1日生まれ。37年「平民新聞」の非戦論に共鳴して社会主義協会にはいり,「新小説」に詩や随筆を発表。日露戦争当時の反戦詩人として注目された。未完の「大塚甲山遺稿集」がある。明治44年6月13日死去。32歳。青森県出身。本名は寿助。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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