大学の自己評価・点検(読み)だいがくのじこひょうかてんけん

百科事典マイペディア 「大学の自己評価・点検」の意味・わかりやすい解説

大学の自己評価・点検【だいがくのじこひょうかてんけん】

大学改革一環として教育研究活動を活性化し,質的向上を図るため,1991年の大学設置基準改正によって定められた教育研究活動に関する努力義務のこと。同年の大学審議会答申《大学教育の改善について》では,評価・点検の項目として,教育理念・目標等,教育活動,研究活動,教員組織,施設設備,国際交流,社会との連携,管理運営・財政,自己評価体制の9項目が挙げられた。評価・点検の結果は公表され,フィードバックされるのが望ましいとされる。多くの大学で導入され,報告書も作成されているが,評価・点検の客観性などに課題が残るとされ,1998年の大学審議会答申では,これを補完するために〈第三者評価システム〉の新設を提案。従来学位授与機構を2000年〈大学評価・学位授与機構〉に改組して,翌年度から国立大学についてその試行が始まった。

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