日本歴史地名大系 「大尼田城跡」の解説 大尼田城跡おおにたじようあと 熊本県:葦北郡芦北町大尼田村大尼田城跡[現在地名]芦北町大尼田大尼田集落北西にそびえる、集落との比高三〇〇メートル余の山稜大石原(おおいしばる)が城跡と伝えるが、山頂にはなんの遺構も発見されず、城跡とは考えがたい。しかし葉山(はやま)集落から谷伝いに登り詰めた所に城下(じようした)の小名が残り、城主が住んだと伝える洞穴もある。大尼田にある五輪塔の一基に天正七年(一五七九)の年号があり、白米洗馬伝説や鏑矢伝説が残ることから、中世土豪の存在も考えられる。安政六年(一八五九)の浅野家代々覚書(浅野文書)によれば、浅野家の先祖は相良氏の家臣で、大尼田城主であったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by