大島福造(読み)オオシマ フクゾウ

20世紀日本人名事典 「大島福造」の解説

大島 福造
オオシマ フクゾウ

大正・昭和期の病理学者 名古屋大学名誉教授。



生年
明治27(1894)年8月4日

没年
昭和52(1977)年1月31日

出生地
愛知県名古屋市

学歴〔年〕
愛知医専〔大正6年〕卒

学位〔年〕
医学博士

経歴
大正6年愛知医専の病理学教室に入り、林直助教授に師事、愛知医科大学教授となった。この間ドイツに留学、病理学を研究。昭和6年名古屋医科大学助教授、14年名古屋帝国大学教授、22年名古屋大学教授。図書館長も務め、日本病理学会会長、日本癌学会会長も歴任。33年定年退官、名大名誉教授。次いで関西医科大学教授、名古屋保健衛生大学学長、同名誉学長となった。大島系家鶏肉腫の発見者で、そのウイルス発生を実験的に立証、日本癌研究会賞、中日文化賞を受賞した。病理学、腫瘍学のほか地理病理学的研究でも知られる。著書に「鳥類疾病論」。また書をよくし、江川と号し、中部日本書道会長を永く務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大島福造」の解説

大島福造 おおしま-ふくぞう

1894-1977 大正-昭和時代の病理学者。
明治27年8月4日生まれ。昭和14年名古屋帝大教授。のち関西医大教授,名古屋保健衛生大学長を歴任。病理学,腫瘍(しゅよう)学,とくにニワトリの肉腫の研究で知られる。日本病理学会会長,日本癌(がん)学会会長をつとめた。昭和52年1月31日死去。82歳。愛知県出身。愛知医専卒。著作に「鳥類疾病論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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