大床子(読み)だいしょうじ

精選版 日本国語大辞典 「大床子」の意味・読み・例文・類語

だい‐しょうじ ‥シャウジ【大床子】

〘名〙
天皇食事理髪などのときにすわる脚のついた台。だいそうじ。
※九暦‐九条殿記・五月節・天慶七年(944)五月三日「件御座立平文大床子二脚、以南北為妻」
② 「だいしょうじの間(ま)」の略。
中務内侍(1292頃か)弘安一一年三月一五日「御母屋の御簾上げられて、主上、大しゃうしに渡らせ給ふ」
[補注](1)「延喜式‐三四」には「大床子 小床子 檜床子」の名がみえ、大型のものを「大床子」といったことがわかる。
(2)「満佐須計装束抄‐一」に「大さうじは〈略〉その体、上は簀子(すのこ)にて、長さ三尺ばかり、脚の高さ二尺ばかりなるを、二つさしあはせて据ゑて、上に高麗(=ござ一種)をただ半帖のやうに打裏をつけて敷きて、その上に菅円座(すがゑんざ)を敷きたり」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「大床子」の意味・読み・例文・類語

だい‐しょうじ〔‐シヤウジ〕【大床子】

天皇が食事や理髪のときに座る長方形で4脚の台。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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