大念寺新村(読み)だいねんじしんむら

日本歴史地名大系 「大念寺新村」の解説

大念寺新村
だいねんじしんむら

[現在地名]志賀町高浜町たかはまちよう

大念寺村の北に寛永九年(一六三二)村立てされた出村で、米町こんまち川と於古おこ川が合流して神代かくみ川となって北辺を西流し日本海に注ぐ。寛永九年に大島おしま村の神主岩尾信次が記した大念寺新村建物延喜帳によれば、若狭国高浜(現福井県高浜町)小浜おばまの漁師らは慶長―元和(一五九六―一六二四)頃から毎年夏場の漁をこの地で行い冬に若狭へ帰っていたが、寛永年間に至り冬場も大島村の百姓播磨屋勘左衛門・沢田屋次郎兵衛の納屋を借りて暮すようになった。そして加賀藩に対して川尻かわしり村対岸の免租地に永代居住を願出て許可され村立てをすることになったという。寛永九年の大念寺新村村立達状(小浜神社文書)によれば「居座敷之儀者望次第」「御国役諸役等御免許」の無高地であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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