大成殿(読み)タイセイデン

デジタル大辞泉 「大成殿」の意味・読み・例文・類語

たいせい‐でん【大成殿】

孔子廟こうしびょう正殿日本では江戸湯島にあった聖堂がその例。聖堂。先聖殿

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精選版 日本国語大辞典 「大成殿」の意味・読み・例文・類語

たいせい‐でん【大成殿】

  1. 〘 名詞 〙 孔子をまつった孔子廟の正殿の名。中国宋の仁宗の時命名された。殿内に孔子像を安置し、まわりに弟子および朱子らの儒学者の像を置いたもの。わが国では東京の湯島聖堂にあるものをいう。命名の由来は、「孟子‐万章下篇」の「孔子聖之時者也、孔子之謂集大成、集大成也者、金声玉振之也」の語に基づく。〔書言字考節用集(1717)〕

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世界大百科事典(旧版)内の大成殿の言及

【孔子廟】より

…総面積は約22万m2。建物は南北軸上に左右対称に建てられ,南端の入口を櫺(れい)星門(孔廟大門)といい,その突きあたりが本殿の大成殿である。金色の琉璃(るり)瓦を頂く二重入母屋造の屋根をもち,高さ32m,間口54m,奥行き34mの壮麗な建築で,内部には孔子とその高弟の像が安置されている。…

※「大成殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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