大手前之町(読み)おおてまえのちよう

日本歴史地名大系 「大手前之町」の解説

大手前之町
おおてまえのちよう

[現在地名]東区大手前之町

江戸時代の大坂城西外堀とたに町一―三丁目の間にあたる南北に細長い地域で、北は京橋きようばし二丁目、南は本町橋ほんまちばし筋に接し、間に北から高麗橋こうらいばし筋・思案橋しあんばし筋を挟む。明治一二年(一八七九)、同五年に成立していた谷町一―二丁目の一部を含んで成立した町。

江戸時代、京橋二丁目と高麗橋筋の間は享保九年(一七二四)三月の妙知焼まで東・西の町奉行所屋敷があり、高麗橋筋と本町橋筋の間はゆみ(御弓町)といった。寛文期(一六六一―七三)の貼紙をもつ大坂町中並村々絵図によると、京橋一―二丁目と高麗橋筋の間は町奉行屋敷二、弓町の東側には北から町奉行屋敷・弓奉行屋敷・鉄砲奉行屋敷・京橋口定番屋敷、西側には、北から鉄砲奉行屋敷・弓奉行屋敷・鉄砲奉行屋敷・京橋口定番屋敷が並ぶ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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