大掾満幹(読み)だいじょう・みつもと

朝日日本歴史人物事典 「大掾満幹」の解説

大掾満幹

没年:永享1.12.13(1430.1.7)
生年:生年不詳
室町時代前期の武将常陸大掾。高幹の孫,詮国の子。応永前期ごろまでは常陸守護佐竹氏から相対的に独立性を保ちつつ,鎌倉府とも比較的良好な関係にあった。しかし犬懸上杉禅秀(氏憲)が鎌倉公方足利持氏と山内上杉憲基に対し兵を挙げると(上杉禅秀の乱),山内上杉氏との結びつきを強めていた佐竹氏に対抗して禅秀方に加担,敗れて降伏した。その後,京都扶持衆となり一定の領域支配を続けたが,応永33(1426)年江戸氏に水戸の地を奪われて以降勢威は漸次衰えた。鎌倉雪の下において,次第に専制化を強めていた公方持氏により子の慶松と共に殺された。<参考文献>『石岡市史』下

(松本一夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大掾満幹」の解説

大掾満幹 だいじょう-みつもと

?-1430* 室町時代の武将。
常陸(ひたちの)大掾。応永23年上杉禅秀の乱の際,禅秀方にくわわったが,足利持氏に降伏。33年江戸氏に水戸の地をうばわれ,永享元年12月13日鎌倉の屋敷で持氏によって攻め殺された。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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