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聞書 ききがき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

聞書
ききがき

(1) 他人から聞いた事柄をそのまま筆記した記録で,打聞 (うちぎき) ,紀聞 (きぶん) ともいう。覚え書の対。一般には仏教の講話 (法語) の聞書をさし,特にそのうち国文体の仮名法語をさす。庶民に話しかけた言葉であるため,当時の口語資料となりうるものである。 (2) 叙位任官の理由を書いたもの。

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デジタル大辞泉の解説

きき‐がき【聞(き)書(き)】

[名](スル)
人から聞いて、その内容を書きとめること。また、そのようにして書いたもの。「民話を聞き書きする」
叙位任官の理由などを書いた文書。
「源以仁、頼政法師父子追討の賞とぞ―にはありける」〈平家・四〉

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世界大百科事典 第2版の解説

ききがき【聞書】

(1)明治以前の朝廷で,任官叙位の際,昇進者とその理由とを記した文書の呼び名。昇進会議の備忘録。(2)近世の記録の一種。関係者から直接聞き筆記したものと間接的に伝え聞いて筆記したものとがある。前者には,師匠の講説を速記したもの,要約して書いたものなどある。中世では講説の筆記は抄物(しようもの)と呼ばれ,当時の口語を探るうえで貴重とされるが,近世ではていねいに筆記しすぎると,〈先生コヽニ於テ一咳ス〉まで書き留める態度として嘲笑された。

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