日本歴史地名大系 「大日坂」の解説 大日坂だいにちざか 山形県:鶴岡市大山川流域地区田川村大日坂小国(おぐに)街道の田川湯(たがわゆ)村から田川(たがわ)村に至る道筋に当たる峠道。頂上域は館跡としても知られ、明治末まで大日堂があった。現在湯田川(ゆたがわ)の長福(ちようふく)寺にある石造金剛界大日如来坐像・笠塔婆・卒塔婆は、もとはここの大日堂に安置されていた。また明和六年(一七六九)の八日町村より小国村迄御順路書(致道博物館蔵)によれば、堂より少し離れた田川村寄りに御水茶屋立場がある。同所は金峯修験者の峰中の順路で、金峯(きんぼう)山から熊野長(くまのなが)峰をかける時の最初の参拝所であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by