大日本製薬(読み)だいにっぽんせいやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大日本製薬」の意味・わかりやすい解説

大日本製薬
だいにっぽんせいやく

1897年大阪製薬として設立された医薬品メーカー。翌 1898年大日本製薬合資会社を買収し,大日本製薬株式会社と改称。 1908年に大阪薬品試験を吸収合併アメリカアボットとの合弁会社ダイナボット (1962設立) をもつなど,積極的に海外技術を吸収。医薬品は医家向け専門で,合成抗菌剤抗生物質主力とし,ほかに動物用医薬品,食品添加物工業薬品なども製造,販売。

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世界大百科事典(旧版)内の大日本製薬の言及

【サリドマイド】より

…西ドイツの製薬会社ヘミー・グリュネンタール社によって開発されたサリドマイドは,鎮静剤・催眠薬としてイギリスをはじめ世界各国へも輸出され,サリドマイド禍を生みだした。日本では,大日本製薬が西ドイツの薬事雑誌からヒントをえて製法を開発し,1957年に厚生大臣の承認をえて,翌年から催眠薬〈イソミン〉などとして発売した。しかも医療機関に対してのみならず大衆向け医薬品として大々的に宣伝販売された。…

※「大日本製薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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