大日池(読み)だいにちいけ

日本歴史地名大系 「大日池」の解説

大日池
だいにちいけ

[現在地名]守山市中町

天台真盛宗西隆せいりゆう(境内は岡町)大日堂前の蓮池。周囲約五〇メートルの方形の池で、近江妙蓮の群生地として知られる。この妙蓮は藤原鎌足の子定恵、あるいは慈覚大師円仁が中国から持帰ったと伝えられる球形の多頭蓮で、大日如来顕現の姿として崇敬されてきた。江戸時代には開花数によってその年の吉凶が予知できるとされ、「蓮花立覚留日記」には元禄一四年(一七〇一)以後の反当り収穫量が開花数とともに記録されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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