日本歴史地名大系 「大木屋村」の解説 大木屋村おおきやむら 鳥取県:西伯郡西伯町大木屋村[現在地名]西伯町大木屋篠畑(ささばた)村の南、法勝寺(ほつしようじ)川の源流域の山間部、日野郡へ越す五輪(ごりん)峠の麓に位置する。法勝寺往来の沿道に集落が散在する。拝領高は六〇石余、本免は四ツ四分。米子荒尾氏の給地があった(給人所付帳)。幕末の六郡郷村生高竈付では生高一〇八石余、竈数二二。「伯耆志」では家数二三・人数一一〇、林二一町二反余、物産として炭・苧をあげる。日野郡と会見(あいみ)郡をつなぐ交通の要地で、その経路は日野郡黒坂(くろさか)―久住(くすみ)村(以上現日野町)から鎌倉(かまくら)山南麓を経て村下(むらし)もに至るものと、本山(もとやま)―菅沢(すげさわ)のうち中原(なかばら)―中津合(なかつごう)(以上現日南町)を経て五輪峠を越えるものと二つあり、ともに日野郡から出荷される鉄の搬出路として重要視されていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by