ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大森宗勲」の意味・わかりやすい解説
大森宗勲
おおもりそうくん
[没]寛永2(1625)
安土桃山~江戸時代前期の一節切 (ひとよぎり) の名手。宗君とも書く。織田信長の臣だったが,信長の死後隠遁の身となり,宗左流 (宗君流ともいう) の一節切に没頭。一節切の音楽を芸術的に高め,譜を著わして,狭い隠者的世界のものだった一節切を一般に広め,同流の中興の祖といわれる。その著『短笛秘伝譜』 (写本,1608) は現存最古の一節切の譜。
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