大椎城(読み)おおいじょう

日本の城がわかる事典 「大椎城」の解説

おおいじょう【大椎城】

千葉県千葉市緑区に平安時代末期から戦国時代にかけてあった平山城(ひらやまじろ)。平安時代末期に上総介平忠常が築城し、その曾孫の千葉常兼が修復した千葉氏宗家(千葉介)の城。1126年(大治1)に亥鼻城(いのはなじょう)(同市中央区)に移るまで、千葉介が居城としていた。戦国時代には、大椎城は土気城を本城とする酒井氏支城として整備された。城跡には曲輪(くるわ)、土塁空堀切通しなどの遺構が比較的良好な状態で残っているが、それらは平安末期のものではなく、戦国時代の酒井氏の時代のものである。JR外房線土気駅から徒歩約20分。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android