日本歴史地名大系 「大楽院」の解説 大楽院だいらくいん 和歌山県:伊都郡高野町高野山谷上院谷大楽院[現在地名]高野町高野山南(みなみ)谷の花王(けおう)院の南側にあったが(文化一〇年高野山細見絵図)、元治元年(一八六四)に全焼し、明治八年(一八七五)西院(さいいん)谷功徳聚(くどくじゆう)院の建物を引継いで再興、明治末頃から谷上院(たにがみいん)谷正智(しようち)院に名跡を置く。本尊十一面観音。準別格本山。信堅院号帳には基舜の建立とある。基舜は初め俊義といい、長寛二年(一一六四)に没した(「血脈中院」三宝院蔵)。学僧が輩出し、鎌倉時代末期には信日・信堅の兄弟が住した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報